株式会社ニップン 池袋ラボ様にて提供されている「イムノクロマト検査キットの開発・製造受託サービス」をご紹介させていただきます。ニップングループとして長年培ってきた技術力を基盤に、同社の池袋ラボでは、迅速かつ簡便な分析手法であるイムノクロマト法を用いた検査キットの受託開発・製造サービスを提供しております。お客様の多様なニーズに合わせ、検査系の構築から、開発初期の評価、最終製品の量産化まで幅広く対応可能です。イムノクロマト法に関する専門知識と充実した設備により、お客様の研究開発や製品化プロセスをサポートしています。イムノクロマト検査キット(抗原検査キット)とは?イムノクロマト検査キットは、特定の物質(抗原など)を「迅速」かつ「簡便」に検出・測定するためのツールです。「抗原抗体反応」という免疫反応と、「クロマトグラフィー」という物質の移動・分離技術を組み合わせた原理に基づいています。皆さまに身近な例としては、妊娠検査薬やインフルエンザ、新型コロナウイルスの迅速検査キットなどが挙げられます。[検査キットの構成]図 ① イムノクロマト検査キットの構成図サンプルパッド: 検体液(例:尿、血液、唾液など)を滴下する部分。コンジュゲートパッド: 標識抗体(抗原に結合する抗体に、金コロイドなどの標識物質が付けられたもの)が含まれている。メンブレン: ニトロセルロース膜などでできており、毛細管現象で検体液が移動する。判定ライン: 特異的な捕捉抗体が固定されており、検体中の抗原と標識抗体の複合体がここに結合すると赤い線が現れ、陽性判定となる。赤い線が現れなければ、陰性判定となる。コントロールライン: 捕捉抗体が固定されており、余剰の標識抗体がここに結合すると線が現れる(コントロールラインの目的は、検査が正常に行われたことを示す判断に使用する)。吸収パッド: 過剰な液体を吸収する。バッキングシート: 全体を支える台紙。[検査キットの仕組み]図 ② イムノクロマト検査キット(陽性判定のイメージ図) 検査したいサンプル(液体)をキットの特定の部分に滴下します。サンプルがキット内の膜(メンブレン)上を毛細管現象によって移動していきます。移動中に、サンプル中の検出したいターゲット物質(抗原など)が、キット内に含まれる標識(金コロイドなどで色付けされたもの)が付いた標識抗体と結合します。この「ターゲット物質+標識抗体」の複合体がさらに移動し、膜上の特定の位置(テストライン)に線状に固定化された捕捉抗体①にトラップされます。捕捉されると、標識の色が集まって赤い線として現れ、ターゲット物質の存在を目で見て確認できます。検査が正常に機能していれば、コントロールラインに赤い線が現れます。※コントロールライン上の捕捉抗体②は、検査が正しく機能しているかを確認するための抗体です。簡単に言うと、捕捉抗体②は、検査したい物質(抗原)があるかないかに関わらず、「標識抗体」そのものを捕まえるように設計されています。サンプル液がちゃんと流れ、標識抗体が正常に機能していれば、このコントロールラインの捕捉抗体②に標識抗体が結合し、赤い線が現れます。ここに線が出ないと、たとえ判定ラインに線が出なくても、その検査結果は無効(失敗)と判断されます。判定ラインの捕捉抗体が「検査したい物質」を捕まえるのに対し、コントロールラインの捕捉抗体は「標識抗体」自体を捕まえる、という違いがあります。[イムノクロマト検査キットの主な特徴]✔ 迅速性: わずか数分から十数分ほどで結果が得られます。✔ 簡便性: 特殊な大型装置や高度な専門知識がなくても、比較的簡単に使用できます。✔ 目視判定: 結果が色のついたラインとして表示されるため、直感的に判断しやすいです。ニップン 池袋ラボ様の強み:スムーズな製品化を実現する開発・製造一貫体制イムノクロマト検査キットの開発受託から製造受託まで、お客様の製品化を成功に導くための独自の強みを持っています。1. 「製造を見据えた開発力」によるスムーズな商用化イムノクロマト検査キットの製品化においては、研究開発段階での製法と、実際の量産段階での製法には違いが多く存在します。開発段階の成功がそのまま量産での成功に繋がるとは限らず、商用化の段階で品質やコストの壁に直面するケースは少なくありません。ニップン池袋ラボ様は、この課題を熟知しており、長年の経験から「製造できる開発力」を培ってきました。開発初期の段階から量産時の品質安定性やコスト効率を考慮した設計・プロセス構築を行うことで、研究開発から商用生産へのスムーズな移行を支援します。2. 少量試作から大規模量産まで、柔軟なスケール対応力イムノクロマト検査キットのニーズは、研究用途の少量から市場向けの大量生産まで多岐にわたります。100テスト程度の少量試作や小ロット製造から、お客様の事業展開に合わせた大規模な量産まで、ワンストップで対応可能な体制を構築しています。「最初は少量で始めたが、拡販に伴い生産量を増やしたい」「スケールアップのために製造委託先を変更するのは手間がかかる」といったお客様の悩みに応え、事業フェーズの変化に合わせた柔軟な生産調整を実現します。開発から量産まで一貫してご支援することで、お客様は安心して事業拡大に集中いただけます。[関連リンク] 株式会社ニップン池袋ラボ様 のイムノクロマト検査キットのサービス詳細はこちら(公式サイト)https://www.nippn.co.jp/BrandB/rd/immunochromato/[お問い合わせ]本サービスに関するご質問やご相談は、問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。また、研究用試薬に関するご相談(例:販促サポートなど)や、貴社技術・サービスの当社Webサイトでのご紹介など、その他の連携やご要望につきましても、同様に問い合わせフォームよりお気軽にお寄せいただけますと幸いです。◆ PR記事執筆・講習会・販売支援のご依頼はこちらから ◆「こんなテーマで記事を読んでみたい」「1時間程度の社内・社外向け講習会を開催してほしい」「製品やサービスのPR記事を執筆してほしい」「製品のリンクを掲載してほしい」「自社製品・サービスの販売を取り扱ってほしい」などのご要望・ご相談がございましたら、お気軽に質問フォームよりご連絡ください。皆さまの声をもとに、より実用的な情報発信を目指してまいります。